内容説明
健康を保つ近道は「確かなものを、楽しみながら、長く続けること」
「将来、認知症になるかもしれない」
そんな不安を抱えていらっしゃる方が少なくありません。しかし、最近の研究では、どんなことが認知症の発症を抑えるのか、逆に何が発症リスクを高めるのかがわかってきています。脳の老化が認知症に関係している以上、発症を100%防ぐことはできないまでも、適切な予防に取り組むことで認知症の発症を遅らせることは可能と考えられています。研究から明らかになった認知症予防のほとんどは誰でも取り組むことができ、金銭的な負担も少ないものばかりです。
本誌「新健康脳活ドリル 令和二年度下半期版」の欄外には、そうした予防法を「ワンポイント健康脳活」としてご紹介しています。脳に限らず、体の健康にもつながりますので、いいなと感じるものがありましたら、是非とも取り入れてみてください。小さなことでも実際に行動することで、漠然と感じていた不安は消えていくものです。
また、認知症の特徴は、脳の認知機能低下によって日常生活のさまざまなシーンで支障を来すことです。ですが、さまざまなトレーニングや生活改善に取り組むことで、発症後の進行を緩やかにしたり、日常生活での困りごとを軽減したりできることが指摘されています。例えば、年齢を重ねて身体に衰えがみられたあとでも、継続して取り組める趣味を持つことが勧められています。その点、パズルは脳を刺激することにつながるほか、年齢を問わず楽しむことができます。
本誌にはさまざまな種類のパズルが用意されていますので、飽きにくく活動が長続きしやすいという利点もあります。「確かなものを、楽しみながら、長く続けること」これが脳と体の健康を保つ一番の近道です。一つでもかまいませんので、今日からはじめてみましょう。
早くはじめれば、その分取り組む時間が長くなり、健康に及ぼす効果が期待できることになります。最後になりましたが、読者の皆さまのパズル生活の充実と心身のご健康を心よりお祈り申し上げます。
一般社団法人認知症協会